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能で礼学ぶ 小田原のNPO法人 星座や雰囲気…思いやり養う
能をけいこし、礼儀を学ぼう-。小田原市のNPO法人が、能をけいこすることで子供たちの人間形成に役立て ようとする活動に取り組んでいる。能楽師の直接指導による本格的なけいこに励み、地元に伝わる伝説や民話をモチーフにした創作能を発表会などで公演。昨年 4月からは文化庁の助成を受けている。(渋沢和彦)
能のけいこに取り組んでいるのは、子供が健全に育つようにと、大人と子供が一緒になって文化活動を続けているNPO法人「子どもと生活文化協会」。小田原近辺の小学生から高校生まで約50人が参加し、小田原の小学校をけいこ場に借りて月2回練習に励んでいる。
けいこのはじまりには必ず正座を15分間行うという。同協会会長の和田重宏さんは「正座は教師が生徒に強要すれば体罰になるので、できない子が多い。でも 能は声を腹から出すので、鍛えるのは正座がいい」と話す。和田さんは能による効用について、「能は場の雰囲気を感じ、呼吸を合わせる必要がある。子供たち はけいこを通して人に合わすことを学ぶことができる」という。つまり他人を思いやる気持ちが養われるというのだ。
さらに興味深いのが礼儀正しくなること。「能礼をはじめ、伝統芸能は礼儀が大切。いまはあいさつさえしない子が多いですが、能楽師からあいさつの仕方や立ち居振る舞いなどの所作を学ぶことでみな礼儀正しくなります」
和田さんが能に魅了されたのは8年前。たまたま東京で鑑賞した能に感動。公演終了後、能楽師の大倉正之助さんを友人を通じて紹介され、意気投合した。小田 原市内で不登校などの子供のためのフリースクールを営む和田さんは「子供たちに能を知ってもらおう」と大倉さんを小田原に呼び、けいこが始まったという。 「大人は頭で理解しようとしますが、子供たちは感覚でとらえ、吸収していくのに驚きました」。当初はフリースクールに通う子供だけだったが、「小田原市能 楽による創造のまちづくり実行委員会」を昨年5月に立ち上げ、多くの子供たちの参加を呼びかけ能の普及に努めている。
けいこしているのは創作能。箱根の芦ノ湖に伝わる九頭(くず)龍の伝説をストーリーにしたもので、今年2月、神奈川県立青少年センター(横浜)の発表会で 披露した。7月には南足柄市の「丸太の森」野外ステージで公演する予定だ。「親にいわれていやいややっている子もいましたが、いまはみな喜々としてけいこ に励んでいます」(和田さん)という。
参加申し込み・問い合わせは「子どもと生活文化協会」(電)0465・35・8420。
(2007/06/19 03:04)
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DATE:2009/02/08 23:32
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